とあるメガテン200Xのうちわなお話

真女神転生TRPGのキャンペーンうちわ話

第2話あらすじ

第2話 <ふたりは本気純真~マジピュア~>

 かつて播磨の国に逃げ延びた二人の皇子がいた。播磨の地でミキに守られ、育まれ、天皇へと返り咲いた純真な皇子たち。
人を憎まず、互いを尊重し、何でも兄弟譲り合ってきた二人の絆を引き裂こうとする邪悪の影が、ひっそりと学園都市ミキに這い寄る。堕落へと突き落とす影は、まるで樹に巣食う害虫のようにミキの地を蝕んでいく。

 一方、学園長の神城 幻一郎は、『二人のオケ皇子』の話を元に、『志染の岩屋』をカムバックに成功するパワースポットと称してイベントを企画していた。今年、見事にカムバックを果たしたプロ野球選手 桶村 英雄と伝説のアリーナダイブから奇跡の復活をしたビジュアル系バンド オルクアンケイルを招いての特別イベントだ。
 天花寺 真理亜は、そのイベントのイメージガールとして、【二人の皇子】が愛した女性【根日女 ねひめ】のコスプレを偶然、頼まれていた。

 必然を偶然が凌駕するとき、物語は加速する!


解説

◯二人のオケ皇子と根日女
 播磨風土記をググって下されば、出てきます(笑)

◯シブレ山の天狗様
 シブレ山には、天狗様がいるという伝承より、
土地神として中ボスで作成。


◯桶村英雄とORUK AND KEIL
 まぁ、そういう人らがいるってことで…
体のいい雑魚キャラです。

 導入として、唯埜 長男から、PCに悪魔からの依頼のお手伝いを要請。これにより、シナリオサブミッション。『悪魔からの依頼』が毎シナリオ発生する事になる。PCへの追加経験点、悪魔カード補填として運用。

アプローチシーン導入として、昴を『サカキの姫』と敬い、ミキに不穏な気配が迫っているから助けてと押し付け気味に地霊からお願いし、シブレ山の天狗に会いに行くという目的を設定。

榊 昴(さかき すばる)にスポットをあてた第2話。メガテンらしく、PC達には公開されないNPCの行動(未公開マスターシーン)により、事態は逐次、変化していく感じをだしたかったのだが…。

 榊=栄樹(さかき)としたり、三木=ミキ→御気、神酒、御樹と漢字替えによる言葉遊びを堪能。
 天狗様が
「御樹は、この地を護る御氣であり、かつてさる皇子らもその身肌を守る為、神樹を頼りて、この地に身を寄せ湧き出でる神酒にて、身を清め、育み、英気を養われた。サカキ(栄樹)の姫よ、決してミキを途絶えさせてはならぬぞ。」
と樹がキャンペーンの下地にあることを明確に、提示。と別の箇所にGMが力を入れてしまった為…

ナイ神父に唆された少年が、歪んだ想いを純粋に叶えようとする。
という2話先の伏線を張る思惑が、GMの読み違えでナイ神父と影森がアプローチシーンで邂逅せずという大失態(笑)
GMもシーン作れば良かったのに、ド忘れ(笑)
その為、ラスト前まで敵の動向が全くわからないけど、なんか危ないみたいという非常にダメな流れに。

 展開型ボスを試験運用。二皇子で1人換算でHP、展開数を調整。
高レベルの攻撃で、HPは半分。展開数も半分


ボス戦前に、真理亜が謎のままの敵から撃たれる演出(世界滅亡のカギらしいので)をするが、颯天の機転で、無事回避する。もう少しナヘマーの属性内面的な演出をしっかりと出来れば良かったが、力量不足により、割愛してしまう。

 1話目、2話目とランダムトランプダンジョンで異界化した場所を探索するというメガテン的アクションをしたかったが時間の都合により全カット…
 よって3話目は、がっつりダンジョンに決定(笑)

 

未公開マスターシーン

◯【岩屋の金水 カムバックウォーター】特別ライブ会場にて
「キャー‼️オルク様ぁ。こちらにもお願いしますー‼️」
ガンガンにヘッドバンキングをしながら、黒髪の女性がリクエストをおくる。
ステージ上では、イベント用の噴水設備で客席に向かって、放水するビジュアル系アーティスト。
大量な放水により、ほどなくびしょ濡れになる女性。が、歓喜に沸いていた女性が急に怪訝な顔をする。「せっかくのライブ、せっかくの神水が、台無しですわ…淀んだ大気、荒んだ邪気…火照りも興もさめてしまいましたわ。」
そうひとりごちると女性は、気だるそうに会場を後にする。

◯窓一つない部屋に壁にもたれ掛かるように座り、携帯端末の画面を食い入るように見る少年とその傍らに立つ神父服の男性
「どうデス?ワタシの言葉を信じてみませんカ?」
画面には、巨大な樹木、樹皮はどこか人の顔のように見え、足元は、血のように滴る赤。そんな樹木に、身体中を枝や葉、根が絡みつき、1人の高校生くらいの少年ががんじがらめに囚われている。
「アナタなら、助ける事がデキル。アナタしか助ける事デキナイ。」
歪んだ笑みを浮かべ神父服の男が言う。
「どうすればいいの?」
少年は男の言葉を信じたのか、画面を見つめたまま、問う。
「とても簡単。この地に縛られた霊を解放スレバ、彼を縛る呪縛もナクナル。樹木の力が弱まれば、彼は容易に解放サレル。」
そう言うと、カバンからボロボロの前半部分が破れたノートを取り出し、少年に渡す。
「なつかしいデスカ?。使い方は、アナタの方が詳しいですヨネ。」
ニタァリ。そう形容するのがぴったりなくらい口角をゆっくり吊り上げ男は嗤った。